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美容家・根本 澪(ねもと みお)
美容業界歴26年。エステ・スパセラピスト、スキンケアメーカーのインストラクターを経て、現在はオンライン講座や商品開発、コンサルティング、セミナー講師として活動中。
アトピーや敏感肌の自身の経験と、延べ6,000人以上のカウンセリングから、肌・体・心を整える美容メソッドを構築。
「自分らしく歳を重ねる美しさ」をテーマに、一人ひとりに寄り添うサポートを行っている。
「化粧水を何度重ねてもすぐに乾く」
「最近、肌がしぼんで小じわが増えた気がする・・・」
もしそう感じているなら、それは単なる水分不足ではなく、肌の必須成分「セラミド」の不足が根本原因です。
セラミドは、肌のうるおいを抱え込み、外部刺激から守るために欠かせない、いわば“肌の防波堤”。
今回は、大人の肌トラブルのカギを握る「セラミドの重要な働き」と、乾燥に負けない肌を作るための「本当に効果的な補い方」について解説します。

セラミドとは?
セラミドは、肌のいちばん外側にある「角質層」で、細胞と細胞の隙間を埋めている成分です。
肌の構造をブロック塀に例えると、細胞は「レンガ」で、セラミドはレンガ同士をしっかりつなぎとめる「セメント(接着剤)」のような役割をしています。
このセメントが隙間なく満たされているおかげで、肌内部の水分が外に逃げ出さず、同時に乾燥やほこりといった外部刺激の侵入もブロックできるのです。
実際に皮膚科学の研究でも、このセラミドが整っている肌ほどバリア機能が高く、うるおいをキープできることが分かっています。*¹
つまり、美肌の土台を支えている最も重要な成分こそが、セラミドなのです。
セラミドが担う3つの重要な役割
セラミドは、肌の健康と美しさを守るために、主に3つの役割を果たしています。
1. 水分を逃さない「保湿機能」
セラミドには、水分をガッチリと挟み込んで「抱え込む」性質があります。
角質層にある脂質の約半分はこのセラミドで構成されており、肌のうるおいを維持するために欠かせない主役として働いています。*²
2. 刺激をはね返す「バリア機能」
セラミドがしっかり存在することで、外的刺激(乾燥・紫外線・摩擦など)から肌を守ります。
セラミドが隙間なく満たされている肌は、外部刺激に対して鉄壁のバリアとなります。
乾燥や紫外線、摩擦といったダメージが肌の奥に侵入するのをブロックし、肌荒れしにくい強い肌状態を維持します。*³
3. ハリを守る「エイジングケア」
セラミドの量は加齢とともに減少すると考えられています。
体内でセラミドを作り出す力は、年齢とともに弱まります。
セラミドが減ると肌は乾燥してしぼみ、小じわやハリ不足といった年齢サインが現れやすくなります。
つまり、不足したセラミドを補うことは、そのままエイジングケア*につながるのです。
* 年齢に応じたケア


なぜセラミドは減ってしまうの?
セラミド不足の原因は、年齢だけではありません。
実は、何気ない毎日の習慣がセラミドを減らしていることも多いのです。
1.年齢による「生産力」の低下
悲しい現実ですが、体内でセラミドを作り出す力は加齢とともに低下します。
50代になると、20代の頃に比べてセラミドの量は約半分まで減ってしまうとも言われています。
年齢とともに肌が乾きやすくなるのは、このためです。
2.毎日の「洗いすぎ」
実は、セラミド流出の最大の原因と言われるのが洗顔です。
熱いお湯ですすごうとしたり、洗浄力の強すぎるクレンジングでゴシゴシ洗ったりしていませんか?
これらは汚れだけでなく、肌に必要なセラミドまで一緒に洗い流してしまいます。
3.「ターンオーバー」の乱れ
セラミドは、肌が生まれ変わる(ターンオーバー)過程で作られます。
しかし、睡眠不足やストレス、冷えなどで代謝が滞ると、セラミドを作る工場がうまく稼働しなくなります。
その結果、スカスカのレンガ壁のような、脆い肌になってしまうのです。
4.過酷な「乾燥環境」
冬の冷たい空気や、エアコンの暖房による乾燥も大敵です。
湿度が下がると肌の水分はどんどん奪われ、バリア機能が低下してさらにセラミドが失われる・・・という悪循環に陥ってしまいます。
セラミドの種類と特徴
セラミドは大きく3つのタイプに分かれますが、実は「どれも同じ」ではありません。
タイプによって肌へのなじみやすさや保湿力が大きく異なります。
1.ヒト型セラミド(合成)
ヒトのセラミドに似せて人工的に作られたもの。
浸透力は高いですが、特定の型しか補えないことが多いため、肌全体のバランスを整えるには物足りない場合があります。
2.植物性セラミド
米やこんにゃくなど、植物から抽出したもの。
肌に優しく安価なものが多いですが、ヒトのセラミドとは構造が少し違うため、保湿力は穏やかです。
3.天然由来セラミド
馬などの動物から抽出したもの。
ヒトの肌にあるセラミドに構造が極めて近く、非常に高い保湿力と浸透力を持っています。
なぜ「天然」が良いの?
実は、私たちの肌には1,500種類以上もの多種多様なセラミドが存在し、それらが複雑に組み合わさってバリアを作っています。*⁴
人工的に作られた「ヒト型」や「植物性」は、このうちの数種類を真似ているに過ぎません。
一方、「天然セラミド」は自然な形で多くの種類のセラミドを含んでいるため、肌との相性(親和性)が圧倒的に高く、水分を長時間逃しません。
迷ったら、肌本来の力に最も近い「天然セラミド」を選ぶのが正解です。


MIREYギフトセットで叶える、「天然セラミド原液」の集中ケア
MIREYギフトセットには、乾燥対策の切り札として「ビオセラミド(天然セラミド原液)」が特別にセットされています。
これは、一般的な化粧品のように少しだけ配合されたものではありません。
MIREYのビオセラミドは、希少な馬由来のセラミドをそのままボトリングした「原料100%の原液」。
余計なものが混じっていないからこそ、そのパワーがダイレクトに肌へ届きます。
なぜ、馬由来のセラミドなのか。
それは、人間の肌のセラミドと構造が非常に似ているからです。
肌が異物として弾くことなく「自分の成分だ」と認識して受け入れるため、塗った瞬間に角質層のすみずみまで浸透。
スカスカになったバリア機能を一気に立て直します。
このギフトセットでは、定番の「エクセレントオイル」と「リポーションエッセンス」に、このセラミド原液をプラスして使います。
「酸素」で肌をほぐし、「セラミド」で隙間を埋める。
この最強の組み合わせこそが、真冬の乾燥にも負けない、強く美しい肌を作る最短ルートなのです。
まとめ
セラミドは、肌のうるおいとバリア機能を守る“鍵”のような存在。
加齢や乾燥で減少しがちなこの成分を、スキンケアでしっかり補うことが、健やかで美しい肌づくりにつながります。
MIREYの「ビオセラミド」は、天然由来の力で角層のすみずみまでうるおいを届け、肌をやわらかく整える“冬のご自愛ケア”にぴったりのアイテムです。
*¹ セラミドとその代謝産物の皮膚における役割.2017-04-25
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2017.890164/data/(参照 2025-12-03)
*² 日本人女性の角層セラミドプロファイルの部位差解析.2013-09-06
https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/38/1/38_3/_pdf/-char/ja(参照 2025-12-03)
*³ Ceramides in Skin Health and Disease: An Update.2021-07-20
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34283373/(参照 2025-12-03)
*⁴ Correlations between Skin Condition Parameters and Ceramide Profiles in the Stratum Corneum of Healthy Individuals.2024-07-29
https://www.mdpi.com/1422-0067/25/15/8291(参照 2025-12-03)