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「落とす」から「整える」へ。お肌のバリアを育てるクレンジング習慣

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記事の監修

美容家・根本 澪(ねもと みお)

美容業界歴26年。エステ・スパセラピスト、スキンケアメーカーのインストラクターを経て、現在はオンライン講座や商品開発、コンサルティング、セミナー講師として活動中。
アトピーや敏感肌の自身の経験と、延べ6,000人以上のカウンセリングから、肌・体・心を整える美容メソッドを構築。
「自分らしく歳を重ねる美しさ」をテーマに、一人ひとりに寄り添うサポートを行っている。

「クレンジング後の肌がつっぱる」
「丁寧に洗っているのに、くすんでいる」

そんな悩みを感じている人は、洗い方そのものがバリア機能を弱めているかもしれません。

肌は年齢とともに乾燥しやすくなり、外的刺激に敏感になります。

特に40代からは、肌のうるおい保持力やターンオーバーが低下し、ちょっとした摩擦でもダメージが残りやすい状態に。

今回は、肌を「整える」ための第一歩として、「こすらない・落としすぎない」摩擦レスクレンジングの重要性を解説します。

肌の「ゆらぎ」は、バリア機能の乱れから始まる

肌が乾燥したり、刺激を受けやすくなったりする原因の一つが、 角層バリア機能の低下です。

角層とは、表皮の最も外側にある約0.02mmの薄い層。

ここが外界からの刺激を防ぎ、水分を保つ“バリア”として働いています。

ところが、乾燥・紫外線・摩擦などが重なると、このバリア機能が弱まり、「ゆらぎ肌」と呼ばれる不安定な状態になります。

ある研究では、角層バリアが低下した肌では、水分蒸散量(TEWL)が上昇し、炎症関連物質の増加も起こることが分かっています。*¹

つまり、肌の“うるおい”がどんどん逃げやすくなると同時に、外部からのちょっとした刺激にも過敏に反応しやすくなります。


ポイント

敏感肌や乾燥肌は「バリアが弱ったサイン」。一見健康そうでも、内部では炎症が起きている場合があります。

「ゴシゴシ洗い」がバリアを弱める理由

クレンジング時にゴシゴシとこすると、角層が物理的に削れ、細胞間脂質(セラミドなど)が流出します。

すると、肌の水分保持力が低下してうるおいが逃げやすくなり、刺激物質も侵入しやすくなるのです。

さらに、外的刺激によって角層の細胞内カルシウム濃度が乱れ、脂質分泌の低下を招くことで、バリア修復が遅れやすくなることも知られています。


ポイント

摩擦による刺激は、単なる“赤み”ではなく、肌の防御機能そのものを弱めてしまう行為です。

摩擦レス設計のクレンジングが肌を救う

健やかな肌を保つには、「何で落とすか」よりも「どう落とすか」が大切。

肌にやさしいクレンジング選びでは、次の3点を意識しましょう。

  • 1.摩擦レス設計:ジェルやクリームなど、伸びのよいテクスチャーでこすらずになじむもの。
  • 2.洗浄と保湿の両立:汚れを落とすだけでなく、うるおいを与える美容液発想の処方。
  • 3.W洗顔不要:洗いすぎを防ぎ、肌に必要な皮脂を残せる。

たとえば、MIREY モイスト クレンジングは93%が美容液成分。

石油系界面活性剤や乳化剤を使わず、摩擦レスでメイクをスルッと落とします。

洗うたびにうるおいを補う“守るクレンジング”として、乾燥やくすみを感じやすい40代以降の肌にぴったりです。


ワンポイントケア

多めの量を手にとり、ジェルを温め、顔全体を包み込むようにやさしくなじませる。「こすらない・引っぱらない」が美肌の基本です。


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肌を育てる洗い方へ

クレンジングは「落とす時間」ではなく「整える時間」。

丁寧に洗うことが、日々のスキンケアを底上げします。

今日から、“摩擦レス”を意識してみてください。


*¹ 日本香粧品学会誌.生活環境の変化と敏感肌.2021-10-02
https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshohin/45/2/45_450203/_pdf(参照 2025-11-14)

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