この記事は約4分で読むことができます。
美容家・根本 澪(ねもと みお)
美容業界歴26年。エステ・スパセラピスト、スキンケアメーカーのインストラクターを経て、現在はオンライン講座や商品開発、コンサルティング、セミナー講師として活動中。
アトピーや敏感肌の自身の経験と、延べ6,000人以上のカウンセリングから、肌・体・心を整える美容メソッドを構築。
「自分らしく歳を重ねる美しさ」をテーマに、一人ひとりに寄り添うサポートを行っている。
顔は頑張っているのに、首元に年齢サインが・・・。
首の皮膚は顔よりも薄く、乾燥やたるみが進みやすいデリケートな部位です。
今回は、なぜ首の年齢サインが目立つのか、その「原因」と、美しい首を目指すための「日常ケア」を分かりやすくご紹介します。

首のシワ・たるみ・乾燥が進む3つの原因
1. 乾燥しやすい皮膚構造
首の皮膚は顔に比べて皮脂腺が少なく、水分を保つ力が弱いため、もともと乾燥しやすい部位です。
さらに、年齢を重ねると皮膚の天然保湿因子(NMF)やセラミドが減少し、バリア機能が低下していきます。
その結果、外気の乾燥や摩擦による刺激を受けやすくなり、細かいシワが刻まれやすくなります。
特に40代以降は、皮脂分泌量の減少とともに肌表面のキメが乱れ、乾燥小ジワが消えにくくなります。
顔のスキンケアを丁寧にしていても、首を同じように保湿していないと「顔との質感の差」が生まれてしまいます。
2. ハリ成分(コラーゲン)の減少
肌の弾力を支えているのは、真皮層にあるコラーゲンとエラスチン。
これらの繊維は年齢とともに減少し、紫外線や酸化ストレス、糖化(タンパク質の硬化)によって損傷を受けます。
コラーゲンやエラスチンが作られる量は、加齢とともに年間約1%ずつ減っていくことが分かっています。*¹
また、エラスチンが糖化の影響を受けると、肌は弾力を失い、たるみが進行しやすくなります。*²
3. 筋肉の衰えと姿勢のクセ
首の前面には、皮膚のすぐ下に「広頚筋(こうけいきん)」という薄い筋肉があります。
この筋肉はあご下から鎖骨までを覆い、表情やフェイスラインの動きにも関わっています。
しかし、年齢とともにこの筋肉はゆるみ、皮膚を支える力が弱まっていきます。*³
さらに、スマートフォンやパソコンを見るときの前傾姿勢(スマホ首)が続くと、首の筋肉が常に緊張した状態になります。
このように、特定の筋肉が繰り返し緊張すると、首の前面にたるみや深いシワが定着しやすくなるとも言われています。*⁴
筋肉の衰えと姿勢の癖が重なることで、皮膚の伸びやたるみが進み、老けた印象を与えます。
首の美しさを保つ日常ケア3ステップ
1.顔と同じように“保湿を首まで”
首元の肌は、顔に比べて皮脂腺が少ないため、乾燥が進みやすい構造です。
さらに、年齢を重ねると皮膚のバリア機能が低下し、「うるおい不足」→「キメ乱れ」→「細かいシワ定着」という流れができます。
化粧水で水分補給した後、クリームやオイルでフタをする保湿ケアを、「首からデコルテ」にかけてライン使いすることが有効です。
摩擦を避けるため、手のひらで押さえるようになじませるのがポイントです。
2.優しくほぐすマッサージで血の巡りを促す
肌も筋肉も、じっとしている時間が長いほど巡りが低下します。
特に首元は、スマートフォンやパソコン操作で前傾姿勢になりがちで、滞りやすい場所です。
セルフケアとして、習慣的な首の優しいマッサージが効果的。
その際、強い力はNG。
「触れる」意識で、肌・筋肉・血行を優しく促すのがコツです。
3.紫外線と姿勢に気をつける
首の前面は、顔ほど意識して日焼け止めを塗らない方が多い部位です。
しかし紫外線(UV)は、コラーゲン・エラスチンを分解する主要因のひとつです。*¹
また、長時間の前傾姿勢(うつむき)や「スマホ首」にも注意しましょう。
こうした姿勢は、首前面のシワやたるみを定着させる原因となります。*¹
姿勢を整える・枕の高さを適正に保つなどが、首老けの予防に役立ちます。


酸素のチカラで、ハリのあるしなやかな首もとへ
「毎日の保湿+マッサージ+紫外線&姿勢のケア」は大切ですが、すべてを完璧に続けるのは大変ですよね。
まずは、いつものケアに“プラスワン”するだけで、“集中ケア”を叶えてくれるMIREYエクセレントオイルを取り入れてみてください。
このオイルは、アルガンオイル100%+高濃度酸素を配合し、肌のバリア機能を高めながら、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)をサポートし、乾燥・ハリ不足・くすみなどのお悩みにアプローチできます。
使い方のポイント
1.洗顔後、化粧水の前に6〜10滴を手のひらにとる。 手の温度で軽くなじませてから、顔全体→首→デコルテへ優しく広げます。
2.首元へオイルを塗る際は、以下のマッサージを習慣として取り入れるのがおすすめ。 力を入れず、手のひらや指の腹で“なでるように”行います。
- 首の正面:鎖骨から顎に向かって、下から上へゆっくり10回程度なで上げる。
- 耳下から鎖骨へ:耳の下から鎖骨のくぼみへ向かって、左右それぞれ5回ずつなで下げる。
- 鎖骨ライン:鎖骨の中央から肩の方向へ、左右5回ずつなでる。
ゆっくり呼吸をしながら、「肌を引き上げる」のではなく“肌をなでる”ような気持ちで行うのがコツです。
3.最後に手のひらで軽くハンドプレス。 温もりを伝えるように押さえ、オイルを肌になじませます。
血の巡りが促され、肌がふっくら柔らかくなります。
4.朝晩のケアとして継続を。 毎日のルーティンにすることで、首元を“潤い・ハリ・血色”の3方向から整えることができます。
まとめ
年齢を重ねると、顔よりも先にサインが現れるのが「首」。
乾燥・ハリの低下・筋肉の衰え・姿勢の癖が少しずつ積み重なり、ある日ふと鏡を見たときに「首だけ老けた気がする」と感じる方も多いはずです。
でも、首は丁寧なお手入れにしっかり応えてくれる部位です。
うるおいを与え、血の巡りを促し、優しく動かすだけで、肌本来のハリと艶を取り戻す力があります。
その日々の積み重ねを支えるのが、酸素とアルガンの力を凝縮したMIREYエクセレントオイル。
顔と首をひとつながりでケアすることで、年齢を重ねた肌にもしなやかな透明感と、柔らかな動きを与えてくれます。
「年齢を重ねる=変化を楽しめる」というポジティブな感覚を、首元から感じてみてください。
*¹ Skin Ageing: Pathophysiology and Current Market Treatment Approaches
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7403684/,(参照 2025-11-06)
*² Photoaging and Glycation of Elastin: Effect on Skin
https://www.toukastress.jp/webj/article/2015/GS15-21.pdf,(参照 2025-11-06)
*³ Platysma Prominence: Review and Expert Analysis of Clinical Presentation, Burden, and Treatment Considerations
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11798379/,(参照 2025-11-06)
*⁴ Platysma Understanding Platysma Muscle Contraction Pattern and Its Relationship to Platysmal Banding
https://pure.eur.nl/ws/portalfiles/portal/137684003/sjad216.pdf,(参照 2025-11-06)
