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腕や肩のざらつきを気にする声を耳にすることはありませんか?
若い世代に多く見られるこの症状は、身近な人の悩みとして相談されることも増えているようです。
今回は「サメ肌」と呼ばれるこの状態について、原因やセルフケアのポイントを分かりやすくまとめました。

サメ肌とは?
「サメ肌」とは、サメの皮膚のように、肌がざらざら・ぶつぶつとした質感になる状態を指します。
正式な医学用語ではありませんが、日常的な肌悩みを表現する言葉として使われています。
この状態には以下の2つの皮膚疾患が関係しています。
尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)
表皮のターンオーバーが正常に行われず、角質が過剰に蓄積することで皮膚が乾燥し、うろこ状のはがれやカサつきが生じます。
尋常性魚鱗癬(じんじょうせいぎょりんせん)
毛穴部分に角質が詰まり、鳥肌のようなぶつぶつが現れます。
二の腕や太ももなどに多く見られ、遺伝的な要因が強く関係しています。
どちらも皮膚のバリア機能や角化異常に関連しており、肌に触れたときの質感や外見的な印象から気にする人も少なくありません。
なぜ起こるのか?主な原因
遺伝的要因
特に毛孔性苔癬は家族内に同様の症状を持つ人がいることが多く、遺伝的素因が関係すると考えられています。
ターンオーバーの乱れ
加齢やストレス、睡眠不足などにより、肌の生まれ変わりサイクルが遅れ、古い角質が溜まりやすくなります。
乾燥
皮膚表面の水分が不足すると、角層が厚くなり、ざらつきの原因となります。
物理的刺激
衣類との摩擦や誤ったスキンケアによる刺激も悪化の要因となります。


若い世代に多く見られる理由
毛孔性苔癬は、特に10代〜20代前半に多く見られる皮膚疾患で、思春期のホルモンバランスの変化が一因と考えられています。
多くの場合、年齢とともに自然に軽減する傾向がありますが、ケアを怠ると色素沈着や慢性的なざらつきにつながることもあります。
セルフケアのポイント
肌をこすりすぎない
スクラブやピーリングは過度に行うと角質を取りすぎ、バリア機能を低下させてしまいます。
週1回程度を目安に、低刺激な処方のものを選びましょう。
ぬるめのお湯で入浴し、保湿を徹底
熱すぎるお湯は皮脂を奪い乾燥を進行させます。
入浴後すぐの保湿で水分の蒸発を防ぎましょう。
紫外線対策を行う
紫外線は角層にダメージを与え、乾燥を悪化させます。
季節を問わずUVケアを習慣にしましょう。
衣類との摩擦を避ける
特に化繊素材は肌への刺激になりやすく、綿など肌にやさしい素材を選ぶことが望ましいです。


まとめ
「サメ肌」は医学的には尋常性魚鱗癬や毛孔性苔癬と呼ばれる皮膚疾患が関係しており、見た目の悩みに直結しやすい症状です。
正しい知識を持ち、生活習慣やスキンケアの見直し、適切な保湿ケアを行うことで、状態の改善が期待できます。
日々のケアを通じて、自信をもって肌を見せられるようになるサポートになれば幸いです。

根本 澪(ねもと みお)
専門分野:スキンケア、カウンセリング、エステティック
クリックしてプロフィールを表示
・美容専門学校エステ科卒業
美容の基礎となる知識と技術を学び、エステティックの世界への第一歩を踏み出す。
・エステティシャン、セラピスト(18歳~22歳)
大手エステサロン、個人経営のエステサロン、ブランドスパにて実務経験を積む。
この時期、幅広い客層に対応し、多様なスキンケアニーズに応える力を養う。
・王道エステインストラクター(22歳~29歳)
大手エステ商材メーカーにてインストラクターとして勤務。
エステティシャンへの技術指導や商品知識の伝達を行い、業界内での経験と知識を深める。
・オールラウンドビューティーエキスパート(29歳~39歳)
株式会社ZIGにて講師、インストラクター、企画、営業、マーケティングといった多岐に渡る業務を担当。
この期間、美容と健康に対する深い理解と多角的なアプローチを駆使し、業界内での革新と成長に貢献。
特に酸素オイルのポテンシャルを深く掘り下げ、その知識を基に消費者への啓蒙、製品開発のサポート、販売戦略の策定に至るまで、業務の幅を広げながら美容概念の一新に努めた。
その結果、真の健康と美を追求する新たな基盤を築き上げ、業界における持続可能な発展に大きく寄与した。
・ライフスキンケアカウンセラー(40歳~現在)
豊富な経験と専門知識を活かし、フリーランスとしてスキンケアカウンセラーとして活動中。
一人ひとりの肌質やライフスタイルに合わせたパーソナライズされたアドバイスを提供し、多くのクライアントから信頼を得る。
・私の歩み
18歳から美容業界でのキャリアをスタートし、多くの方々の美と健康に携わってきました。
自身がアトピー、敏感肌、吹き出物、さらには老化といった肌の悩みを持つことで、試行錯誤を重ねながら、深い理解と対応策を学んできました。
これらの経験やたくさんの方のお肌の情報が今、さまざまなお悩みへのアドバイスやカウンセリングに生かされています。
流行に流されず、一人ひとりの体と肌に真摯に向き合い、自分に合ったライフケアを見つけるお手伝いをしています。
このアプローチは、「美しさは内面から」の信念と密接に結びついており、心と体の両方からのアプローチを重視しています。
・美の信念
スキンケアは、ただのルーティンではなく、自己表現と自己ケアの一形態であると考えています。
自分自身の経験を通じて、真の美しさとは何か、それを追求し続けています。