- GW明けの不調は、五月病(適応障害に近い状態)のサインである可能性
- 五月病は意志の弱さではなく、環境変化への自然な反応であること
- 「触れること」と「香り」による、体からのアプローチ方法
- 夜と朝のケアで、日常のリズムを取り戻すヒント
- 症状が続く場合の適切な対処
連休が終わったのに、体がついてこない。
「気合いが足りないだけかな」「そのうち戻るはず」そうやって、流していませんか。
けれど、2週間以上続く不調は、意志の問題ではないかもしれません。
「五月病」は、弱さではない
「五月病」は医学的な正式名称ではありませんが、その状態は「適応障害」に近いものとされています。
環境や人間関係の変化に反応して、心や体が反応し、現れる状態です。
医療機関を訪れる患者のうち、11〜18%にみられるという報告があります。※1
特に、これまで真面目に頑張ってきた人ほど、GW明けに一気に表面化しやすいといわれています。
そう考えると、少し気持ちが軽くなりませんか。
自分の状態を確認する:症状チェックリスト

当てはまるものを、いくつか確認してみてください。
心のサイン
□ やる気が出ない、何をするのも億劫
□ 理由もなく気分が沈む
□ 集中力が続かない
□ 楽しかったことが楽しめない
体のサイン
□ 朝起きられない、または起きてもだるい
□ 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
□ 食欲がない、または過食気味
□ 頭痛や肩こり、胃の不調がある
3つ以上当てはまり、2週間以上続く場合は、専門家への相談を検討してください。
特に、
・朝起きられない
・食事がとれない
・涙が止まらない
この3つが重なる場合は、早めに受診がおすすめです。
こんな人がなりやすい
70の研究をまとめた分析では、女性・強いストレスへの曝露・社会的サポートの少なさが、主なリスク要因として特定されています。※2
さらに、臨床の現場では、次のような傾向を持つ方に多いと言われています。
・「ちゃんとやらなければ」という意識が強く、自分で抱え込みがち。
・周囲の期待に応えようと頑張りすぎてしまう。
周りからは「しっかりしている人」と見られやすい一方で、自分の中で負担を抱え込みやすいタイプです。
「ちゃんとしてるのに、なぜ自分だけ」そう感じるときは、「ちゃんとしすぎているから」のかもしれません。
「考える」より、「触れる」から始める
不安や不調のループに入っているとき、頭で考えて抜け出そうとすると、かえって苦しくなることがあります。
そんな時に試してほしいのが「触れる」ケアです。
137の研究・約13,000人を対象にした大規模な分析では、触れることは痛みや不安、落ち込みを和らげ、ストレスホルモンの調整にも効果があることが確認されています。※3
自分の手で肩や首に触れる。
それだけで、意識は少しずつ体へと戻っていきます。
考えることをやめて、触れる。それが、副交感神経を動かすきっかけになります。
朝のスイッチを「香り」で入れる

五月病のとき、いちばんつらいのは朝かもしれません。
144人を対象にした研究では、ローズマリーの香りを嗅いだグループは、覚醒度が高まり、記憶の成績も向上したことが報告されています。※4
ローズマリーは、朝の目覚めをサポートする香りとして、科学的な裏付けのある選択です。
起きたあと、香りを感じながら体を整える。
その習慣が、1日のスタートを穏やかに後押ししてくれます。
今夜から試せる、2つのケア
夜は体をゆるめるケア。
朝はリズムを整えるケア。
この2つを分けることで、無理なく続けやすくなります。
夜のほぐしケアに
O2クラフト
高濃度酸素を配合した有機アボカドオイルのボディケアです。
さらりとした肌なじみで、夜のマッサージに適しています。ローズマリー精油の香りとともに、肩・首・腰のケアとして、1日の終わりの5分に取り入れてみてください。
【肩と首のルーティン】
1.オイルを2〜3プッシュ、手のひらに取って温める
2.鎖骨の下から肩へ、円を描くようになじませる
3.首の後ろから肩先へ、筋肉に沿って流す
4.最後に肩をゆっくり回して終了
「気持ちいい」と感じる強さで、十分です。
朝の香りケアに
ハーバルボディミルク
乳液状でベタつかず、塗ってすぐ着替えられる朝の使用に適したボディケアです。ローズマリー・ラベンダー・ゼラニウムなどのハーブの香りが、目覚めをやさしくサポートします。
全身にさっとなじませるだけで、体が少しずつ動き出す感覚を取り戻せます。
よくある質問
Q1:五月病とうつ病の違いは?
五月病は、環境変化という明確なストレス要因に反応する一時的な不調です。2週間以上つらい状態が続く場合は、医療機関への相談をおすすめします。
Q2:病院に行くか、様子を見るか迷っています。
「2週間」「3つ以上の症状」「日常生活への支障」が目安です。朝起きられない、食事がとれない、涙が止まらないなどの場合は、早めに相談してください。
相談することも、大切なセルフケアのひとつです。
まとめ
五月病は甘えでも怠けでもありません。
環境の変化に対する、ごく自然な反応です。
夜は「触れること」で体をゆるめる。
朝は「香り」でスイッチを入れる。
たった5分のケアでも止まっていたリズムは、少しずつ戻り始めます。
2週間以上つらさが続くときは、セルフケアだけに頼らず、専門家の力を借りてください。
参照元
※1 Casey P.「Adjustment disorder: epidemiology, diagnosis and treatment」CNS Drugs(2009年)PMID: 19845414
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19845414/(参照 2026-04-17)
※2 Spanovic Kelber M, et al.「Systematic review and meta-analysis of predictors of adjustment disorders in adults」Journal of Affective Disorders(2022年)PMID: 35176345
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35176345/(参照 2026-04-17)
※3 Packheiser J, et al.「A systematic review and multivariate meta-analysis of the physical and mental health benefits of touch interventions」Nature Human Behaviour(2024年)PMID: 38589702
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38589702/(参照 2026-04-17)
※4 Moss M, et al.「Aromas of rosemary and lavender essential oils differentially affect cognition and mood in healthy adults」International Journal of Neuroscience(2003年)PMID: 12690999
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12690999/(参照 2026-04-17)