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「最近、皮膚のかゆみが気になる・・・」
「肌が赤くなってひりひりする・・・」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
もしかしたら、肌のバリア機能が弱まっているかもしれません。
肌には本来、外部からの刺激を防ぐ機能が備わっていますが、誤った生活習慣で、この機能が弱まってしまいます。
今回は、お肌のバリア機能が低下してしまう原因、そしてバリア機能を高めるために、今日から実践できる方法を解説します。

肌のバリア機能とは?
肌の構造は、表面から表皮、真皮、皮下組織の3つの層で成り立っています。
肌のバリア機能は一番外側の表皮の役割で、大きく分けて2つの働きをもっています。
まず、表皮の最も外側にある角質層には角質細胞があり、細胞の隙間は細胞間脂質、NMF(天然保湿物質)で満たされています。
これらが層状になって水分を挟みこみ、肌の潤いを保つうえに、外部の刺激から肌の内側を守ります。
もう一つは、皮膚には皮脂腺と汗腺があり、そこから分泌される汗と皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜が皮膚表面を覆います。
これにより、細菌が生存しづらい弱酸性に保ち、病原菌の感染を防ぐという働きがあります。
バリア機能が低下しておこる肌トラブル
肌荒れ
肌表面が乾燥し、角質が剥がれかけ、皮膚に白い粉がふいた様になります。
ゴワゴワ、ザラザラした感触になり、化粧のりも悪くなってしまいます。
湿疹
皮膚にはかゆみを感じる神経が存在しています。
かゆみ神経は真皮に留まっているものが大半ですが、バリア機能が低下すると表皮まで伸び、かゆみを感じやすくなります。
かき壊すことで、湿疹が広がってしまいます。
アトピー性皮膚炎
原因についてはまだ解明されていませんが、乾燥して隙間が空いてしまった肌に、ダニ、ほこり等のアレルゲンが侵入し、免疫細胞がからだの外に追い出そうとした結果、炎症が起こると言われています*¹。
*¹ 独立行政法人 環境再生保全機構.2019-06
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/47/medical/medical01.html,(参照 2025-03-25)


バリア機能が崩れてしまう原因
表皮は約0.2mmの薄さで、ちょっとした刺激で肌のバリア機能を崩してしまうことがあります。
バリア機能の低下は、肌荒れや湿疹、アトピー性皮膚炎の症状を引き起こすおそれがあります。
肌に炎症が起こることでかゆみが生じ、かきむしってしまうことでさらに肌の表面が削られてしまい、悪循環に陥ってしまうことも。
皮膚のバリア機能の低下は、様々な要因によって引き起こされます。
乾燥
空気の乾燥は、皮膚の水分を奪い、角質層の水分量を低下させます。
特に冬場やエアコンの使用時は、注意が必要です。
紫外線
紫外線は、皮膚の細胞にダメージを与え、バリア機能を低下させます。
紫外線によるダメージは、乾燥や炎症、シミ、シワなどの原因にもなります。
間違ったスキンケア
過剰な洗顔や摩擦、刺激の強い化粧品の使用は、皮膚のバリア機能を傷つけます。
また、保湿不足もバリア機能低下の原因となります。
摩擦や刺激
衣類やアクセサリー、マスクなどの摩擦も、皮膚への刺激となり、バリア機能を低下させる可能性があります。
大気汚染
大気中の有害物質は、皮膚に付着し、炎症を引き起こすことでバリア機能を低下させる可能性があります。
加齢
加齢に伴い、皮脂の分泌量や角質層の水分保持能力が低下し、バリア機能が低下します。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、皮脂の過剰分泌や乾燥を引き起こし、バリア機能を低下させる可能性があります。
生活習慣の乱れ
睡眠不足、偏った食生活、ストレスなどは、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こし、バリア機能に影響を与えます。
アレルギー
アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は、皮膚のバリア機能を著しく低下させます。
病気や薬
特定の病気や薬の副作用によって、皮膚のバリア機能が低下することがあります。
これらの要因が複合的に作用することで、皮膚のバリア機能は低下し、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
バリア機能を高めるためにできること
顔、体を優しく洗う
肌の汚れのほとんどは、シャワーだけで洗い流せると言われています。
洗う際はこすらずに優しく、なるべく38〜40℃のお風呂に入り、皮膚の保湿機能を守りましょう。
そして洗浄料を使用する場合は、肌質や肌の状態に合わせて選びましょう。
乾燥肌や敏感肌の方は、アミノ酸系洗浄料など、より低刺激なものがおすすめです。
泡をしっかりと立て、泡で優しく包み込むように洗い、洗浄料が肌に残らないよう、ぬるま湯で十分にすすぎましょう。
スキンケアで保湿する
細胞間脂質の約50%はセラミドです。
セラミド高配合の美容液や乳液は、即効性があるものが多くあります。
セラミド以外にも、ヒアルロン酸、コラーゲン、NMF(天然保湿因子)など、保湿効果の高い成分を組み合わせて使用すると、より効果的です。
保湿は、水分と油分のバランスを保つことが重要です。
化粧水で水分を補給した後、乳液やクリームで油分を補い、水分の蒸発を防ぎましょう。
さらに気温や湿度によって肌の状態は変化します。
自分の肌の状態を確認し、夏はさっぱりタイプ、冬はしっとりタイプなど季節によって使い分けることもおすすめです。
入浴直後は肌の水分が最も逃げやすくなっているため、水分を拭いたらすぐに保湿しましょう。
生活習慣
健康的な肌を保つために、肌のもととなる栄養を摂取し、適度な運動で汗を流し、十分な睡眠をとる、といった基本的な生活習慣はやはり大切です。
睡眠は時間だけでなく、睡眠の質が重要です。
質の良い睡眠をとるために、寝る前にリラックスできる時間を作り、睡眠環境を整えると肌の状態も好転します。
さらに、日常で気をつけたい点として、ストレスの管理にも目を向けましょう。
ストレスは、ホルモンバランスを乱し、バリア機能を低下させる原因となります。
自分に合ったストレス解消法を見つけ、ストレスを溜め込まないことが重要です。
そして食事の際は、セラミドを多く含む小麦やこんにゃく、タンパク質を含む大豆や肉、魚をバランスよく摂取しましょう。
またちょっとした外出の際にも、日焼け止めや日傘、帽子などを活用し、紫外線から肌を守ることも忘れずに。


まとめ
肌のバリア機能は、私たちの肌を乾燥や刺激から守る、大切な役割を担っています。
しかし、バリア機能は、紫外線、間違ったスキンケア、加齢、生活習慣の乱れなど、さまざまな要因によって、簡単に低下してしまいます。
バリア機能が低下すると、乾燥、肌荒れ、かゆみ、湿疹、アトピー性皮膚炎など、様々な肌トラブルを引き起こすことも。
今回ご紹介した、
- 優しい洗顔、洗浄
- 徹底した保湿ケア
- 生活習慣の見直し
を参考に、今日からバリア機能を高めるケアを始めてみませんか?
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ぜひ、他の記事もチェックして、あなたにぴったりのケアを見つけてくださいね!

根本 澪(ねもと みお)
専門分野:スキンケア、カウンセリング、エステティック
クリックしてプロフィールを表示
・美容専門学校エステ科卒業
美容の基礎となる知識と技術を学び、エステティックの世界への第一歩を踏み出す。
・エステティシャン、セラピスト(18歳~22歳)
大手エステサロン、個人経営のエステサロン、ブランドスパにて実務経験を積む。
この時期、幅広い客層に対応し、多様なスキンケアニーズに応える力を養う。
・王道エステインストラクター(22歳~29歳)
大手エステ商材メーカーにてインストラクターとして勤務。
エステティシャンへの技術指導や商品知識の伝達を行い、業界内での経験と知識を深める。
・オールラウンドビューティーエキスパート(29歳~39歳)
株式会社ZIGにて講師、インストラクター、企画、営業、マーケティングといった多岐に渡る業務を担当。
この期間、美容と健康に対する深い理解と多角的なアプローチを駆使し、業界内での革新と成長に貢献。
特に酸素オイルのポテンシャルを深く掘り下げ、その知識を基に消費者への啓蒙、製品開発のサポート、販売戦略の策定に至るまで、業務の幅を広げながら美容概念の一新に努めた。
その結果、真の健康と美を追求する新たな基盤を築き上げ、業界における持続可能な発展に大きく寄与した。
・ライフスキンケアカウンセラー(40歳~現在)
豊富な経験と専門知識を活かし、フリーランスとしてスキンケアカウンセラーとして活動中。
一人ひとりの肌質やライフスタイルに合わせたパーソナライズされたアドバイスを提供し、多くのクライアントから信頼を得る。
・私の歩み
18歳から美容業界でのキャリアをスタートし、多くの方々の美と健康に携わってきました。
自身がアトピー、敏感肌、吹き出物、さらには老化といった肌の悩みを持つことで、試行錯誤を重ねながら、深い理解と対応策を学んできました。
これらの経験やたくさんの方のお肌の情報が今、さまざまなお悩みへのアドバイスやカウンセリングに生かされています。
流行に流されず、一人ひとりの体と肌に真摯に向き合い、自分に合ったライフケアを見つけるお手伝いをしています。
このアプローチは、「美しさは内面から」の信念と密接に結びついており、心と体の両方からのアプローチを重視しています。
・美の信念
スキンケアは、ただのルーティンではなく、自己表現と自己ケアの一形態であると考えています。
自分自身の経験を通じて、真の美しさとは何か、それを追求し続けています。