お茶を選ぶとき、
「香りが好きだから」
「このフルーツの香りに惹かれたから」など
そんな理由で選んだことはありませんか?
一方で、
「良い茶葉なら、そのまま飲めばいいのでは?」
「なぜ、わざわざフレーバーをつけるの?」
メルチェコレクションでは、月に1回お茶に関する情報を「ALTHAUSティーコラム」にてお届けしています。
今回は、ドイツのお茶を楽しむうえで欠かせない「フレーバー」について。
なぜ香りを加えるのか。
そして、ALTHAUSがなぜこれほど「香り」を大切にしているのかを紐解いていきます。
① 私たちは「舌」だけで味わっているわけではない

私たちが感じている「おいしさ」は、舌だけで決まっているわけではありません。
舌で感じるのは、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味などの基本的な味。
けれど、
「桃らしい」
「柑橘のよう」
「花のよう」
「香ばしい」
と感じる部分には、香りが大きく関わっています。
お茶を口に含むと、香りの成分が口から鼻へ抜けていきます。
この香りと味が合わさることで、私たちは一杯のお茶を「風味」として感じています。
つまり、
香りは、お茶のおいしさをつくる大切な要素のひとつなのです。
② フレーバーは「味をごまかすもの」ではありません
「フレーバーティー」という言葉を聞くと、茶葉そのものの味を香りで隠しているようなイメージを持つ方もいるかもしれません。
けれど、ドイツのフレーバーブレンドは粗悪さを隠す為の化粧ではなく、素材の魅力を最大限に引き出し、美味しさを想像しながら茶葉の個性と香りをどう組み合わせるかを綿密な計算と職人技の結晶です。
ドイツのフレーバーは人工香料を合わせたものではなく、本物のドライフルーツ、花びら、スパイス、そして植物から抽出した天然の精油(香料)です。
素材が持つ本来の酸味をお茶にプラスしていくため
一口飲めば香りの奥からお茶本来のみずみずしい旨味が追いかけてくる。
それがドイツならではの魔法(工夫)なのです。
③ 香りには、「記憶」を呼び起こす力がある

ふと漂ってきた香りで、昔の場所や出来事を思い出した経験はありませんか?
焼き菓子の甘い香り。
雨上がりの草木の匂い。
柑橘をむいたときの爽やかな香り。
香りは、とても感覚的なものです。
だからこそ、お茶もまた、
「おいしかった」という記憶だけではなく、
「この香りを飲むと、休日を思い出す」
「冬になると、このお茶が飲みたくなる」
そんな時間の記憶と結びついていきます。
毎年秋になると飲みたくなるお茶。
誰かが遊びに来た日に淹れるお茶。
一日の終わりに選ぶお茶。
フレーバーには、一杯のお茶を「飲み物」から「記憶のある時間」へ変えてくれる魅力があります。
④ 北ドイツで生まれた、ALTHAUSの香り
ALTHAUSが生まれた北ドイツは、紅茶の伝統を持ちながら、さまざまなハーブやフルーツ、香りを取り入れたお茶文化が発展してきた地方です。
ALTHAUSでは、長年のフレーバー技術とブレンド技術を生かしながら、それぞれのお茶の個性を大切にしています。
茶葉に香りをつける事だけではなく、ハーブ、フルーツ、スパイスなどをブレンドし、それぞれの素材が一杯の中で調和すること。
だからALTHAUSのお茶には、ひとくちで分かる華やかさだけではなく、飲み進めるほどに感じる香りの変化や余韻があります。
⑤「何味が好き?」ではなく「今日はどんな時間にしたい?」
フレーバーティーを選ぶとき、
「紅茶だからこれ」
「フルーツだからこれ」
と種類から選ぶ必要はありません。
朝なら、爽やかなもの。
午後なら、少し華やかなもの。
夜なら、穏やかな香りのもの。
誰かを迎える日なら、会話のきっかけになるような香りを。
そんなふうに、
「今日はどんな時間を過ごしたいだろう?」
から選んでみるのも、ALTHAUSの楽しみ方です。
香りを選ぶことは、その日の時間を選ぶことなのかもしれません。
フレーバーがあるから、一杯はもっと自由になる

茶葉そのものを味わうお茶。
花の香りを楽しむお茶。
果実のような瑞々しさを感じるお茶。
甘い香りに包まれるお茶。
どれが正解ということではありません。
その日の気分や季節、一緒に過ごす人によって、選ぶ一杯が変わっていい。
フレーバーは、お茶の本来の魅力を消すものではなく、
お茶の楽しみ方を、もっと自由に広げるためのもの。
次にALTHAUSのお茶を選ぶときは、
茶葉の種類だけではなく、
「今日は、どんな香りがいいだろう?」
そんな視点で選んでみてください。
いつものティータイムに、またひとつ新しい楽しみ方が見つかるかもしれません。